ベンチャーへの転職は、想像以上に慎重に!
ベンチャーに入ってすぐに辞めた話。
ベンチャーに入社して1年未満で退職した話。
実体験をもとに、私がベンチャーに勤めて思ったこと及び退職しようと思った理由を列挙していきます。
■新卒でベンチャーの選択をしなくて本当によかったと思った
普通に機能している会社(組織が働いているし、マネジメント経験がある人がいる)で、会社がどういうふうに運営されているのか、組織としての働き方、チームとしての働き方となどういうものかを知れたのは本当によかったと実感した。
基礎中の基礎である、
報告・相談・連絡がきちんと機能しているというのは素晴らしいことだと思った。
■閉鎖的な村社会みたいだった
社長のマイルールだけでなく、一緒に会社を作り上げた創業期の古参メンバーのマイルールというものが存在していた。そのルールを遵守しなければ古参メンバーに吊るし上げられた。
■社内クライアントが多い
新規メンバーが携わる業務には必ず、古参メンバー全員の(部署以外も含めて)のチェックを受けなければいけなかった。部署の古参メンバー、部署外の古参メンバー、直属の上司、社長チェックという流れで、言われた通りに修正しても、何度もチェックバックが戻り、OKを出されることは終ぞなかった。
■みんなでやろう!の意識が強い
そこそこの人数になってきたのに、みんなでこの案件を考えていこう、みんなに確認しよう!という学校のクラス運営か!というような、仕事の仕方で、一向に組織にとしての働き方ができなかった。
■想像以上に社内はカオス
社長を含め創業期からの古参メンバーのほとんどが社会人経験もなく、大学や大学院を卒業してすぐにジョインしていたため、組織の作り方どころか、チームで仕事をしたことがなく、共通認識や最終ゴールの共有すらしていない、やりたいことだけしかやらない完全な個人プレー集団だった。組織とは?部署とは?部署での連携は?全てが点でしか繋がらないため、ミスを頻発しても、そのミスが改善されることがなく繰り返されるというカオスな状態だった。
■古参メンバーと新規メンバーとの間には厚い壁があった
なぜか頑なに業務開示をしない古参メンバーから、どう業務をこなしているのか引き出すだけで何日もかかった。新規メンバーへ情報開示ももちろんしないし業務共有も基本的には行わない。
■優秀な人はすぐにいなくなる
本当に言葉の通りだった。あとは、経理側の人たちがどんどん退職したことで、何かを察した人たちからいなくなった。
■ベンチャーの世界は想像以上に狭かった
思っていたよりも井の中の蛙状態だった。社長を含め古参メンバーの多くが、今に至るまで会社を作りつくり上げてきた!という自負が強すぎて、自分のやり方・成功体験に固執し、他所からの提案や、新規メンバーからの業務効率化や改善策、新しい提案などを受け入れる度量は全くなかった。
■マネジメントができない
マネジメントができる人がいない。マネジメントの重要性を理解していない社長と、自分の業務領域を侵されたくない古参メンバーにより、マネジメントできる人を入社すらさせなかった。
■仕事ができるよりも経営陣へのアピールをすることが仕事になっていた
ベンチャーだからこそ、社長や経営陣とも距離が近いため、仕事ができるよりも、社内の権力者に媚びた方が給料に響くため、仕事よりもいかに経営層にアピールできるか、で仕事を選び、アピールすることを仕事にしていた。
■ベンチャーだからが言い訳に
新規メンバーが古参メンバーに業務を教えないのは、ベンチャーで何も決まってないから。組織として連携が取れてないのもベンチャーだから。ミスが起こっているのも、まだベンチャーだから。提供するサービスのクオリティが低いのはベンチャーだから。
ベンチャーだから、ベンチャーだから、ベンチャーだから、ベンチャーだから、ベンチャーだから、ベンチャーだから、ベンチャーだから、ベンチャーだから、ベンチャーだから、ベンチャーだから、ベンチャーだから、ベンチャーだから、ベンチャーだから・・・・・。他のベンチャー会社に謝らんかーい!!!
とそんなこんなで、ベンチャーに入社しましたが、こういう経験ができたのはある意味よかったなと思いました。
ベンチャーの規模や、現在の置かれている状況、社長及び経営陣・古参メンバーの職歴・経歴を知れば、ある程度会社の状態が把握ができるんだなと改めて感じた次第でした。またそれもどこか文章でまとめてみる次第。